第16章 君の願い*赤司*
その言葉の意味を理解するのに時間はかからなかった。
海、バーベキュー、花火。
それは昨日私が言った「やりたいこと」だった。
「お前を初めて教室で見かけた時、お前から特別なものを感じたと言っただろう。」
「うん。それでバスケ部に誘ったんでしょ?」
「確かにマネージャーとしての可能性も感じたが、それは口実だ。」
きっと私の解釈が間違っていなければ、こう。
赤司くんは私に一目惚れをした。
一緒にいたいと思って、自分がいるバスケ部に誘った。
「…赤司くんは、私のことが好きなの?」
「そう、だと言ったらお前はどう思う?」
彼との空気が心地よかったのはなぜ?
彼が嬉しそうだと私も嬉しくなったのはなぜ?
彼に触れた時、体が熱くて鼓動が聞こえそうなほどうるさかったのはなぜ?
そんなの答えは1つだけ。