第16章 君の願い*赤司*
バーベキューに舌鼓を打ち、冷たいジュースに喉を潤していた。
すると、ドン…という音と同時に空がぱっと光った。
空一面に色鮮やかな花が咲いていた。
「今日花火大会なんてあったっけ!?すげー!」
「うわー…きれい…。」
しばらく色とりどりの花火に見とれていた。
「名前」
「ん?…あれ!?皆は?」
気付くとオープンデッキには私と赤司くん二人きりになっていた。
「皆は浜辺に降りていったよ。…今日はどうだった?」
「すごく楽しかった!赤司くんが色々準備してくれたおかげだよ。ありがとう!」
「僕はお前の願いを叶えてやりたかっただけだ。」