第16章 君の願い*赤司*
あっという間に楽しい時間は過ぎ、夕日が海に沈もうとしていた。
「あー!めっちゃ楽しかった!」
「気持ちよかったわ。日焼けが心配だけど。」
「泳ぎすぎて腹減ったなー。」
「そう言うと思っていた。こっちへ来い。」
赤司くんが皆を率いて、真っ白でキレイな海の家に入った。
「例のものは用意できているか?」
「はい。もう準備できてますので、こちらへどうぞ。」
すると私たちはオープンデッキへ案内された。
「うおー!!肉!肉!」
「バーベキューじゃん!しかも超豪華!」
「ここからだと海も見えてキレイね。海風も心地いいわ。」
目の前に広がる絶景。
お肉や海鮮が焼ける香ばしい匂いが食欲をそそる。
「名前、焼けてるぞ。食べるといい。」
「ありがとう、赤司くん。…んっ!美味しい!」
「あぁ…。美味いな。」