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黒子のバスケ*Short Stories

第2章 NAME*黒子*


実は未だに黒子くんから「好き」と言われたことがない。

告白の返事も、「ありがとうございます。よろしくお願いします。」だった。

本当に私を好きで付き合ってくれているのか?
優しいから、断りきれなくて付き合ってくれているのか?

…自信がない。

あぁ、何だか心がもやもやする。

でも折角そばにいられるのに、我が儘言って困らせたくない。

心の中の泥々したものを見せて、嫌われたくない。

「苗字さん、どうかしましたか?」

ふと黒子くんの声で我に返る。

「ううん、なんでもない。」

気付かれないように、にこっと笑った。
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