第2章 NAME*黒子*
「テツくーん!名前ちゃーん!」
数日後の放課後。
帝光中のキセキの世代の一人、青峰くんとマネージャーだったさつきちゃんに偶然帰り道で出会った。
とても可愛くて、スタイル抜群なさつきちゃん。
昔は黒子くんのことが好きだったらしい。
今は青峰くんとお付き合いしていて、何度か4人で出掛けて仲良くなった。
「名前、相変わらずちっちぇーなー!」
身長153cmの私に青峰くんが茶化す。
前はコンプレックスだったこの身長も、黒子くんと並ぶと丁度いい身長差になるので、今はお気に入り。
少しだけお喋りして、また遊ぼうねと別れた。
…「テツくん」か…。
一歩踏み込めないんだよね。