• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第15章 素直な気持ち*黄瀬*


じわりと涙が目に浮かんだ。

まだ籍は入れていない。

「やっぱりもう少し考えたい。」なんて言われたらどうしよう。

会えない時間が多いほど不安は募る。

「…だめだ。落ち込むだけだ。」

リモコンを手に取り、テレビを付けた。

気が付けば考えているうちに時間が過ぎ、ちょうど昼のワイドショーがやっている時間だった。

軽く何か食べようと台所で準備する。

「…昨日モデルで俳優の黄瀬涼太さんが都内で会見を行いました。」

知りすぎている彼の名前が聞こえ、急いでテレビの前に戻る。

画面に写るのは、私の前とは違う表情をした彼。

「私、黄瀬涼太は先日婚約をしたことをご報告いたします。」
/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp