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黒子のバスケ*Short Stories

第13章 KissHug*木吉*


新しい月の最初の日。

いつものように名前がやってきた。

今日も学校帰りで、手には大きな紙袋を持っていた。

「誕生日おめでとう。やっと16歳だな。」

「ありがとう!友達にお祝いしてもらっちゃった!」

嬉しそうに今日どんなことがあったのかを話してくれた。

本当は一番にお祝いしてやりたかったが、彼女が友達から大切に思われているのだというのが伝わって俺まで嬉しくなった。

じいちゃんやばあちゃんからもお菓子やら何やらいっぱいもらっていた。

「名前、ちょっと屋上まで行かないか?」

「うん!だけど今日は噴水じゃないんだね。珍しい。」

「空が近くていいだろ。」

「真面目な顔で何言ってんの。」

いつものように杖をつき、彼女の肩を借り、屋上へ向かった。


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