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黒子のバスケ*Short Stories

第13章 KissHug*木吉*


「鉄平、今日外出た?」

「いや、まだだな。さっきまでリハビリだったんだ。」

「じゃあお散歩しよっか。まだ暑いけどねー。」

リハビリも兼ねて天気が悪い日以外は二人で外に出るようにしていた。

まだ杖がないと歩けないので、名前は華奢な肩を貸してくれる。

入り口前の噴水の前のベンチで、二人で手を繋ぎながら並んで腰かける。

お互い最近あったことを話して笑い合うのが一日の癒しの時間だった。

病室に戻り、同室のじいちゃんやばあちゃんがいない時。

彼女は辺りを見回し誰もいないことを確認すると、恥ずかしそうに口を開く。

「鉄平、ぎゅってして?」

おいで、と言うととても嬉しそうな顔をする。

もちろん俺はベッドで起き上がった状態なので、彼女が俺の肩に顔をのせて腰に腕を回す、少しぎこちない抱き締め方だった。
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