• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第13章 KissHug*木吉*


霧崎第一との試合での負傷。

元々違和感を感じていた足に致命傷を負ってしまい、入院しリハビリをすることとなった。

これからバスケが出来なくなるという不安と絶望。
どうしていいかわからない状態だった。

心配をかけたくなくて「捻挫だ」と言ったが、俺の嘘をすぐに見破ったのは日向と名前だった。

日向と来年日本一になる約束を交わし、その後入れ違いで彼女が病室に入ってきた。

ボロボロに涙を流す俺に腕を回し、ぎゅっと小さな体で抱き締めた。

「私が鉄平を支えるから。だから頑張ろう。」

それから彼女はほぼ毎日会いに来てくれた。

パッと周りが明るくなる笑顔で、同室のじいちゃんやばあちゃんの心も掴んでいた。

リハビリが思うようにいかず落ち込んでいる時も、俺の眉間のシワはぐっと押してこう言った。

「鉄平。楽しんでこーぜ、でしょ?頑張ってもうまくいかない時はあるんだからね。リハビリ楽しんでこーぜ!」

彼女にどれほど救われたかわからない。

/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp