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黒子のバスケ*Short Stories

第13章 KissHug*木吉*


もうそろそろかな。

窓の外を見ながらぼんやり考えていると、聞き慣れた足音が聞こえてきた。

「こんにちは!」

「名前ちゃん、いらっしゃい。」

俺の隣のばあちゃんにお邪魔しますと声をかけて、俺の隣に腰かけた。

「いつもありがとうな。お疲れさん。」

頭をぽんぽんっと触ると、えへへっと顔が緩む彼女。

名前とは付き合って3ヶ月。

俺の誕生日にプレゼントを持ってきてくれて、そこで彼女から想いを告げられた。

入学してすぐの4月に隣同士の席になり、お互いに近い空気を感じ、好意を寄せるのに時間はかからなかった。

出来れば俺から伝えたかったという欲はあったが、彼女が顔を真っ赤にして素直に気持ちを伝えてくれたのがとても可愛らしくて嬉しかった。

IH予選の真っ最中で中々二人で過ごす時間はなかったが、練習が終わるのを待ってくれて一緒に帰る時間がとても心地よかった。

IHが終わって落ち着いたら、夏休みどこか行こうかなんて話していた。

あんなことが起こるとは思わなかったから。
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