• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories

第12章 Confidence*高尾*


「…俺さ、元々人より視野が広いんだよ。」

高尾くんがぽつりと切り出した。

「ホークアイっていって、見つめてる一点じゃなくて全体を見渡せる目なんだよ。だから見たくないものも見えちゃうんだよね。」

「…見たくないもの?」

そう尋ねると、彼は苦笑いをして答えた。

「好きだった女の子が自分の親友の方ばっか見てんの。しかも、そいつもその子のこと好きだっていうのもすーぐ気付いちゃった。」

絶対辛かったはず。

この後は聞かなかったけど、彼の性格ならきっとその親友を奮い立たせて、その女の子を譲ったと思う。

それを乗り越えて今の彼がいる。

…私もそろそろ乗り越えなくちゃ。

/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp