第2章 狂い咲きの桜の下
海斗は殺し屋自体を仕切る隊長だ。
私の裏の顔、そして表の顔を
知っている二人の内の一人である。
「ねぇ~百合!!!
今日の宿題やった~?!」
宿題?あぁあれね、
すぐ出来るじゃん。
『まだ終わってな~い!!
ちょー難しいー!!!』
あんな問題、その場でも出来るし。
あぁ~家に帰りたいな~
私はそう言って紗季と
桜の木から離れて行った。
その際また桜がザワザワと揺れた。
・・・まっ帰っても、
殺しの仕事と売りなんだけどね。
・・それでもこんな退屈な日々より
‘忘れられる一瞬‘の方が気楽だ。