第6章 剣術の差
ダンッ
「!!!!!!!」
陸斗「百合様!!!」
海斗「おい百合!何やってんだよ!!」
私がしてる行動にみんな驚いてる。
当たり前だよね、
私がさっきの隊士を
壁に追いやったんだから。
左手は後ろの壁に当てて
私なんか口説いてるみたいだね?
『私が女だからとか言いたいの?』
いつもより低い声で
あと少し前進したら
鼻と鼻がくっつきそうな
位置で私は睨みながら言った。
「そっそうだ………」
ふっ素直でよろしい……
クイッ
「!!!!!!」
沖田「あはは、百合ちゃん大胆~」
海斗「笑い事じゃねぇって沖田!!
百合を止めないとまじでy「いいんだよ」
海斗の声を陸斗が妨げた。
海斗「何言ってんだよ!」
陸斗「'あれ'が百合様だからだ。」
陸斗の言葉に海斗は言葉詰まらせた。
『女の私に負けたら相当屈辱だよね。
クスッあんたが尊敬してる土方さんを
倒したらあなたはどう責任とるの?
その自信と自尊心で言った言葉の責任は?』
私は隊士の顎を持ち
徐々に唇に近づいて言った。
角度では私と隊士はキスしてるだろう。
目の前にいる隊士は赤くなってるし。
『貴方が私に殺される……?』
つまらん、だから男は嫌いなんだ。
あの時もあの時もそう……。
男なんてみんな一緒。
『…………………』
私は舌打ちをついて
ゆっくりと隊士から離れた。