第5章 純白の存在
『何で弱くないとか
斎藤に分かるわけ?』
私はキレ気味で言うと
斎藤は溜め息をついた。
むかつくな~!!!
斎藤「お前は隙がない上に
一人一人をしっかり見て
己で分析できるほどの
余裕が見えるからだ。」
『…………。
なぁ陸斗、海斗?
私ってそんな風に見えてんの?』
陸斗「まぁそれは幼いころから
ご存知でしたのでもう慣れましたから。
特に目立つ行為ではありませんが
百合様はいつもそうなされてますよ。」
海斗「っていうか、百合~
お前自分が強いって自覚しろよ。」
『………別に自分に興味ない』
私はそう言って目を細めた。
土方「おい、あと何て言おうとしたんだ?」
これ言っても分かるかな?
『"売り"だよ"売り"』
私は畳を見つめたまま言った。
陸斗と海斗以外は何を言って
いるのかわからない様子で
私をまじまじと見つめていた。
陸斗と海斗は目を細め
拳を握ったような気がした。