第4章 裏と表と誠の意
『……………………』
只今陸斗と海斗の部屋の壁に
膝を立てて外を眺めながら座っている。
海斗「百合~
お前バレたこと後悔してんの?」
後悔してないと言ったら
嘘になるかもしれないな。
この気持ちは何だ?
恐れ?
『……………別に………』
このまま、消えればいい。
何もかも残らずに………
陸斗「………………百合様、
明日からはどうするおつもりで?」
明日から?
ふっそんなの決まってる。
『裏でいく、
今更嘘の自分をさらけ出してもな…』
本当に、今更だな。
ふっ最初から裏でいけばな…
あんな綺麗な奴らの顔を
歪ませずに済んだのにな。
『もう寝る……………』
私はそう言って隣にいる
陸斗の膝に頭を寝かせた。
所謂、膝枕?
私達の日課だ。
海斗「百合ー!!!
今日は俺が百合にする番だろー」
シカトシカト。
陸斗「馬鹿、もう寝てらっしゃる」
陸斗の声が遠のき私は深い眠りに落ちた。