第4章 裏と表と誠の意
土方「おい。」
『……………。』
私は黙って立ち止まった。
それを見て陸斗と海斗も立ち止まる。
土方「お前の誠の意志なんて興味ねぇが
お前が山崎や俺達に拳銃を向けたとき
お前が俺達を撃たなかったこと。
それはてめぇの誠の意志じゃねぇのかよ?
そうだったらお前の誠の意志は
生とか死とかじゃねぇはずだ。
誠の意志は自分だけに使うもんじゃねぇ
相手に対しても使える意志だ。』
……
今の私にはわからない………
お前が言っている言葉の意味が…
だけど……これだけは言える…
『…………誠か……………』
私はふいに空を見上げた。
『良い言葉をシンボルにしたな。』
そう、それだけは言える。
あっシンボルってわかるかな?
私達は無言のまま廊下を歩いていった。