第4章 裏と表と誠の意
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『ん………………』
私は重い瞼を開け起き上がると
身体に毛布がかかっていることに気が付いた。
誰だ?
優しい奴だな……
私は布団を捲って襖を開けると
空には既に星達が輝いていた。
ん~かなり寝過ぎたね~
私は縁側に腰掛けて足を
外に出し座った。
まだいるよ~
別に監視なんてしなくていいのに。
てか、誰かこっちに歩いてきてるし
私は目線を自分の部屋の天井に
向けると溜め息を吐いた。
文久三年かぁ~
その頃って確か~
池田屋事件だったっけ?
あぁ~私日本史じゃなくて
世界史取ってたからな~
「おい」
『!!!!……びっくりしましたよ!!!
どうしたんですか?!斎藤さん?』
私は月明かりの影から出てきた
斎藤に言うとにっこりと微笑んだ。
斎藤「一つ聞きたいことがある」
………何言い出すかと思ったら…
『何ですか?
何でも聞いて下さい!!!』
斎藤「何故そのように嘘の
自分をさらけ出しているのだ?」
ほらね、こいつは気づいてた。