第3章 タイムスリップ
陸斗の話しではこうだ。
夜に桜の木の前で私を見かけた二人は
私の元に駆け寄ろうとしたときに
私が倒れながら光に包まれていくのを目にしたらしい。
そして咄嗟に手を握ったとか……
海斗「それにしてもここ何処だよ?
陸斗、何かわかんねぇのか?」
海斗はそう言って立ち上がって
陸斗と一緒に周りを見渡した。
『……………銃携帯してるか?』
陸斗「……………はい。」
海斗「当たり前だろ?
いつも肌身離さず持ってるよ。」
私はその言葉を聞いて自分の
太ももに備えている銃を握った。
陸斗「百合………失礼します」
は?何だ?陸斗?
陸斗はそう言って私に近づくと
私の着物を直し始めた。
どうやらすごくはだけていたらしい。
寝間着なんだからいいってーの。
海斗「ん~どうやら俺達とんでもない
ところに来ちゃったかもな……」
海斗がそう言って遠くを見つめた。
私と陸斗は並んで海斗の方に
向かうと目を見開いて驚いた。
街並みが江戸時代のようだったから…