第3章 タイムスリップ
『ん………』
眩しい光に私は目を覚ました。
私寝てたんだ………
ところで………何故眩しい…?
『………………ここ何処?』
周りを見ると大きな野原の中に
私はいて後ろには大きな桜の木。
そして私は立ち上がろうとすると
何かが両手を引っ張っていた。
『何でこいつらが私の
両手を掴んでるんだ?』
両手を掴んでいるのは陸斗と海斗。
二人とも瞳を閉じてしっかりと
私の手と自分の手を絡んでいた。
…私に触れるなって…………
何度言ったら分かるんだよ…
私は二人から手を引き抜こうとした。
陸斗「ん…………百合………」
海斗「………ん~?………おはよ」
二人の力には適わず尚且つ離すことも出来ず
その代わり二人が目覚めてしまった。
陸斗は立ち上がって周りを見渡している。
海斗はあぐらをかいてまだ私の手を握っていた。
離せよ、海斗の野郎………。
ん?そう言えば何でこいつらが
私の両手を掴んでいたんだ?
『なぁ、陸斗?
何でお前らが私の両手を
掴んでいたんだ?』
陸斗「それはですね――――――」