第2章 狂い咲きの桜の下
『私の身体のことは自分が
一番よくわかっているつもりだ。
………お前らには関係ない。
私が傷つこうがお前には
何も迷惑をかけていないだろう。』
私は冷たい視線を海斗に向けた。
海斗「…じゃ俺にお前を抱かせろ」
陸斗「!!!!海斗!!」
何言ってんだ?このアホは?
お前に私が抱かれるだと?
ふっこの上ない屈辱だな。
思い出させるな、糞……
私がそう思っていると海斗は
私の着物を脱がし始めた。
バキッ
海斗「………っつ………」
陸斗「恥を知れ、海斗。
お前は誰に手を出してるか
分かっているのか?」
私の上に乗っていた海斗の身体が
陸斗の拳で殴られ壁に身体を打ち付けていた。
海斗「……っつ……百合が……
百合が望んでることしたまでだろが!!」
陸斗「……お前はまだ餓鬼だな。
俺らは勧んでするようなことは
禁止されているはずだ。
するのはあの時だけと………
百合もこんなことしたくないんだ。
…………お前なら分かるだろ…?」
陸斗はそう言って私を立たせた。
そして陸斗と視線が合った。
陸斗「…今日は行かれませんように」
陸斗はそう言って私に一礼すると
海斗を無理に掴んで部屋から出ていった。
その話しをするな――――。
馬鹿野郎―――。