第2章 狂い咲きの桜の下
只今私は学校にいる。
めんどくさい。
授業ってこんなにつまんないっけ?
問題も簡単すぎ。
紗「ねぇ百合~!!
あの問題わかんな~い」
紗季はそう言って黒板に向けて
指を差すと私は差された方を向いた。
『えぇ~
私もわかるわけないじゃん~
もうチンプンカンプンだよ~』
私はそう言って満面の笑みを
浮かべて紗季に言った。
すると紗季はん~と言ってまた
黒板の文字を見て考えていた。
こんな問題も解けないんだ……
はぁめんどくさい、かなり。
早く家に帰りたい、切実に。
『ただいま………』
ドタバタ ドタバタ ドタバタ
海斗「おかえりー百合ー!!」
陸斗「おかえりなさいませ、百合様」
ドガーン
今の状況を説明しよう。
家の門を開けたら一直線の廊下から
海斗と陸斗が凄い勢いで走ってきて
二人とも抱きついてきそうだったから軽く避けた。
そうしたら二人とも
後ろの門に顔面強打したってわけ。
あらら、かわいそう。
私は二人を気にも止めず
家へと上がり込んだ。