第9章 嵐の告白2
和也君にため息つかれちゃった。
私は慌てて台所にもどろうとした。
だけど和也君にガシッと腕を掴まれて引き止められた。
和也
「ちょっと待って。あなたが出ていったら告白できないんですけど」
結衣
「…え?」
どういう意味だろ?
和也
「ニブい人ですね。あなたが好きだって言ってるの」
………え!!??
私が好き!!??
じょ、冗談だよね!?
びっくりして和也君を見るけど、その目は真剣そのものだった。
和也
「結衣、好きだよ」
もう一度、目を見て言われる。
結衣
「~~~~~!!」
恥ずかしくて顔から火が出そう。
まさか和也君が私を好き?
仕事で近くにいさせてもらってるけど、芸能人だしどこか遠い人だと思ってた。
それなのに、そんな風に思ってくれてたなんて…。
結衣
「でも、和也君の近くには綺麗な人がたくさんいるんじゃないですか?」
私なんか、なんで…。
和也
「何それ。俺は結衣が好きなの。そんなの関係ないでしょ」