イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第5章 初めてのレッスン【俺様騎士アラン/R18】
『あ……っ』
視線を下げると
襟が緩められて
黒い革のボンテージがチラリと覘いている。
着ているものを知られた事に気付いたサラは
頬をぱっと染めて。
『あの、こ、これは…っ』
言い訳をしようとあたふた口を開くと
アランが言葉で遮った。
「馬は可愛いが、必ずしも安全じゃねえ。
それを分かってねえと、怪我をするだけじゃ済まない。
だから、これからは
何かあれば絶対に言えよ」
本気で心配しているように眉を寄せるアラン。
『う、うん。分かった…』
真剣なその眼差しに圧倒されて、
サラは恥じらいながらも素直にうなずく。
「てゆーか
倒れるとかやめろ。
心臓に悪い」
[アラン…本気で心配してくれてるんだ]
『うん…ありがとう。
アランって優しいんだね』
「普通だろ」
サラは嬉しそうににっこり笑って
アランを見詰めた。