第5章 初めてのレッスン【俺様騎士アラン／R18】

アランはサラの無邪気な様子に
軽く息を吐く。


（………おめでたいヤツ）


「ところでお前、
“公務”について
ジルから説明受けたか？」


突然の“公務”という言葉。
サラの脳裏に
今朝からの恥ずかしい出来事が浮かぶ。


『………っ…………
どうして急にそんなことを…？』


「いいから」


『そ、それが…
まだちゃんと説明してもらってなくて………
ジルが、体で分かるって……』


「やっぱりな…
今日は初日だし
本当は様子見るつもりだったんだけどな」


『なに？』


「このままじゃお前、
初っ端からジルに滅茶苦茶されそうだから……
その前に…
今からレッスンしてやる」


『レッスンって…何の？』


「お前
男経験ある？」


『えっ///
なに、急にっ///』


サラの頬がさっと染まる。


「ま、どっちでもいいか。
プリンセスがどうやって次期国王候補選ぶか聞いたか？」


『え、あ…色々な方とお会いしたり、
お見合いしたり…』


「それも大切だ。
けど、もうひとつ。
王宮の中でも極一部にしか知らされていない
極秘の方法が
今も用いられてる」


『なに？』


「情交」


『じょう…？』


「一夜を共にするってことだ」


『っ…まさか……そんなこと…』


サラはゾッと背筋を凍らせた。