イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第4章 乗馬【俺様騎士アラン/R18】
(っ……どうして、こんなにも強くっ…?
脚を…開いて乗っているから……?)
「サラ?」
いつもと違うサラの様子に気付いたアランが
ひらりとサラの後ろに跨った。
サラは背中に
アランの厚い胸板を感じる。
『…っ……アラン………』
(だ、ダメ…感覚が研ぎ澄まされているから?
………変な気分に…っ)
「おまえ、なんかいつもと違うんだけど。
本当に大丈夫か?」
アランが首を傾げて
赤い瞳で
サラを覗き込む。
耳を掠める柔らかい髪の感触に
そわりと背中を震わせながら
(アラン、心配してくれてる…)
優しいサラは
これ以上、心配をかけてはいけないと
襲いくる甘い官能に蓋をした。
『………うっ……』
「おい、サラ、サラ?」
覗き込むアランにサラは
『なんて…びっくりした?』
「……おまえ…」
アランが眉間に皺を寄せる。
『アラン、いつも意地悪しないで、
それぐらい優しくしてくれればいいのに』
サラはわざとらしく笑みを深めてみせた。
アランは軽くサラの頭を小突く。
「そういうのやめろ。
びっくりするだろ」
『ふふ、ごめんなさい』
アランは息を吐いて馬を下りた。
(良かった。上手く誤魔化せたみたい…)
そのまま
アランに手綱を引かれ
馬に跨ったままのサラは
広い練習場へと連れ出された。