第1章 序章

［お、男の人！？
ここ、私の部屋だよね……？］


サラは思わずブランケットを被りなおす。
そして、その隙間から
部屋を見渡した。


品のよいシャンデリア
スカイブルーの窓枠の大きな窓、
淡いオレンジのカーテン、
そこから漏れる柔らかな日差し
薔薇のモチーフの絨毯………


［やっぱり私の部屋……
どうして男の人がっ？］


と、
男性の一人がサラに気づいて。


??「あ、起きたみたいだよ？」


［…………っ、誰？］


足音が近づいてきて
急に顔を覗き込まれた。


??「おはよう、サラ様。」


いたずらっ子のような
大きな瞳が
サラの目の前に迫った。