イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第10章 プリンセス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
『び…やく?』
サラの胸がざわざわと騒めく。
「効力が強すぎるから
ウィスタリアでは禁止されているけど…
どこかから入手したらしい」
『効力って…なに?』
「一度摂取すれば
発散させるまで
興奮状態が続く」
『発散…?』
「………イクまで治まらない薬」
『……っ』
[だから、身体がこんな事に…
シド…っどうして?///]
ゾッとしながらも
こんな風になっているのは
自分のせいではないということに
どこかほっとするサラ。
「さっきから震えてるけど…
そろそろ辛い?」
自分では気づいていなかったが
サラの身体はがくがくと震えだしていた。
『そ、そんなわけない…』
「触れてあげようか」
『え?』
ルイは優美に立ち上がると
ペン立てから
大きくふわふわの
白い鳥の羽のついたペンを手にとった。
そして
サラにじりじりと近づくと
「プリンセスなら
耐えて」
ルイは緩く開いた唇からそう零して
冷たい眼差しで見下ろしながら
羽ペンの羽で
サラの胸をさわさわと撫でた。