イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第10章 プリンセス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
それから半刻。
ルイは未だ執務を続けている。
が…
サラの身体には
異変が起きていた。
[おかしい…
…頬が…ルイに触れられた所が熱い
さっきより…?]
身体の疼きは収まるどころか
ひどくなる一方。
たまに
ルイがちらりと視線を寄越すだけで
サラの全身に震えが走る。
もどかしい
触れて…
触れて、ルイ…
思考が蕩けそう…
誰か…
助けて…っ
「あいつがサラに食べさせたチョコレート…」
ルイが机に向かって
長い睫を伏せたまま、おもむろに口を開く。
「今、城下で出回っている媚薬」
ルイはシドから受け取った、同じチョコレートを
ポケットから出し
コロンとテーブルに転がした。