イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第10章 プリンセス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
『やっ…』
サラの形の良いたわわな双丘が
ルイの目の前に晒される。
『やだっ、ルイっ』
「じゃあ、プリンセスを辞めればいい…」
『それは……出来ないっ』
「……君は馬鹿だね」
ルイはそう言って
すっとサラから離れた。
[ルイ…どうするつもり…?]
これまでの“公務”から考えると
きっとまた、相当の辱めを受けるに違いない。
サラは覚悟しながらも…
心のどこかで
触れてもらえる事に
期待をしてしまっていた…
「プリンセスになったら
こんな羞恥にも
耐えなきゃいけないんだよ?」
ルイは
サラの座っている椅子の向かいに置いてある
執務机の椅子に腰掛けた。
机に肘をついて
優美に組んだ手の上に顎をのせると
サラを見据えて。
「君に耐えられるの?」
どこか熱を孕んだ声音で告げる。
紺碧の瞳がサラを射抜く。
サラは
その瞳に恥じらいを覚えながらも
欲を煽られていた。
しばらく見詰めたあと…
なんとルイは
何事もなかったかのように
机に向かった。
[え?]
ぱらぱらと書類をめくる音がする。
しばらく経っても
ルイがサラになにかする気配はない。
どうやら、執務を片付け始めたようだ。
戸惑うサラ。
[もしかして…この…格好で
ずっとここにいろってこと?
恥ずかしい…
けど、
これまでの“公務”に比べれば…]
サラは
内心複雑だったが
時間が経てば
身体の疼きも治まるに違いない。
そう思い
じっと時間が経つのを待った。