イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第10章 プリンセス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
“公務”という言葉に
サラの頬が染まり
同時に緊張がはしる。
「…でも…
君がプリンセスを辞めるなら
やめてあげてもいい」
『そ…それは…』
「…どうする?」
ルイのあまりにも冷たい視線に
一瞬、迷うサラ。
だが。
[…逃げたくない。
逃げたら私以外の誰かが…]
『……辞めない』
サラは、はっきりと告げる。
「………そう」
ルイはそう言うと
ポケットから小さなナイフを取り出して
切先を
サラの襟元にかけ…
ビリビリーーーーッ
大きな音を立てて
サラの着ていたシフォンのドレスを
下まで一気に斬り裂いた。