イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第10章 プリンセス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
[…?なんだろう?]
サラは疑問を抱きながら椅子に座る。
「肘、ここにかけて」
言われるがまま肘掛に肘をかけると
柔らかなクッションが深く沈み
木製の肘掛が軋んだ。
ルイはどこからかベルトのようなものを二本持ってきて
サラの右手首を
肘掛に縛り付け始めた。
[え?]
『……なにするの?』
ルイの行動の意図が測れず
サラは睫を震わせる。
ルイは右手首を縛り終えると
今度は左手首を縛る。
そして
伏せていた長い睫をゆっくり持ち上げて
サラと視線を合わせた。
「プリンセスを辞めないなら…
これから君を辱める」
『え?』
[今…「辱める」って言った?]
サラは耳を疑う。
「抵抗は許さない。
これは
“公務”だから」
『………っ』