イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第9章 ダンス【ミステリアス公爵ルイ/R18】
ルイはほんの僅かに眉を寄せて
蔑むようにシドを見遣やる。
シドは、愉し気に笑ったまま
手早く、
ポケットから小さな包みを取り出し、
シド「口開けろ」
あっという間に、サラの顎を掴んで
口の中にコロンと
包みの中身を放り込んだ。
『んっ……』
ルイ(こいつ……)
ルイは反射的に瞳を揺らし、腕を伸ばそうとする。
が
それより先に伸びた別の腕が
サラの腰をぐいっと抱き寄せて
シドから引き離した。
腕の主はユーリ。
トン……と
サラの肩がユーリの胸に付く。
ルイ「…………」
ユーリ「サラ様に何食べさせたの?」
ユーリがシドを軽く睨む。
ルイも口を挟もうとした時…
『……甘い…?』
ユーリの腕の中のサラが呟いた。