イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第8章 ワイン【大胆不敵謎の情報屋シド/R18】
『まだ冷たい?』
ふいに顔をあげ
心配そうにシドを覗き込むサラ。
本来なら、怒ってもおかしくない事をさせられているのに
逆に自分を心配してくるサラに
百戦錬磨のシドの胸が
不覚にもどきりとする。
「......いや」
『ごめんね、もう少しだから…』
サラはまた
ぴちゃ…ぴちゃ…
水音を立て始めた。
(純粋すぎだろ…煽ってんのか?)
シドは
楽し気に口の端を持ち上げて。
「……下手だな、お前」
『え、あ、ご、ごめんなさ…』
「だが、悪くねえ」
『え?』
「もっと上手いやり方、教えてやろうか?」
シドは
サラの手をグイッと引き
身体を反転させて
どさり…
ソファーの上にサラを組み敷くと
片眉を吊り上げてにやりと笑う。
『っ…シド?』
ソファーを背に
シドに、ぐっと体重をかけられて
身動きが取れなくなったサラ。
間近に迫った
鋭いシドの眼光に
ぴったりとくっついた厚い胸板に
サラの胸がどきどきと音を速める。
固まってしまっているサラを他所に
シドはサラの瞳を射抜いたまま...
膝辺りから太腿までを
ゆっくり撫で上げた。