イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第2章 湯浴み【小悪魔執事ユーリ/R18】
『あっ……』
[…………気持ちいい…]
ユーリの指は
絶妙の力加減で
サラの髪を優しく洗っていく。
サラの体から
緊張が解けていった。
[ユーリ、本当に上手。
私、変に意識しすぎちゃったのかな?
ユーリは何事もない顔してるし。
あんまり気にしちゃいけないよね。
ユーリにとっては、お仕事なんだし、
これは公務なんだから…]
「気持ちいい?」
『うん、気持ちいい。
ユーリ、本当に上手なんだね』
サラは
湯の熱気で、ほんのりピンク色に染まった頬を緩める。
(あ~あ、
気持ち良さそうな顔しちゃって。
確かに公務だって言ったけど、
そんな緩んだ顔、見せていいの?
俺だって男なのに。
分かってるのかなぁ?)
「良かった。
はい、出来たよ。
じゃあ流すね」
ユーリはにっこりと笑いかけると、
優しい手つきで
髪の泡を流していった。