イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第2章 湯浴み【小悪魔執事ユーリ/R18】
バスルームに入ったサラは
とりあえず
髪を洗う。
[どうして朝から湯浴み?
体を清めなさいって事?
今日の公務って、なんなんだろう……]
そんなことを考えていると
ふと
背後に人の気配を感じた気がして
何気なく振り返ろうとすると
洗いかけの髪に
突然
誰かの指が差し入れられた。
『……っきゃあっ!!』
驚いたサラは
思わず大声をあげて
腕で胸元を隠す。
と、くすくすと笑い声が聞こえて。
「ごめんね、びっくりさせちゃった?」
その声にサラの心臓が大きく跳ねた。
[この声、まさか………]
「今日は俺が洗ってあげるね」
琥珀色の瞳を悪戯っぽく細めて
ユーリが
後ろから、サラの顔を覗き込んだ。