第14章 番外編1 束縛な彼氏
「……んんん……」
「なんか無理矢理犯してるみたいで、すげぇ興奮する。もっと苛めたくなる」
言葉通り、力強く抜き差しされて、身体が燃えてるみたいに熱い。
口のバスタオルが唾液を吸っていく。
苦しくて、でもそれ以上に感じて、感じて、どうしようもない。
「ヤバいって……涙浮かべながら俺の上でよがってるなんて、超絶、エロい……つか、もうもってかれそう……気持ちよすぎ……君のナカ」
「ん、……ん……」
ズンズン突き上げられて、呻き声が噛んだタオルに吸収されていく。
お願い、もうイっちゃう……。
哀願するように及川さんを見る。
「そういう顔、しないで」
ズクン、と自分のナカにいる及川さんがまた大きく膨れ上がったのがわかった。
「本当は、こうやって我慢している顔の方がそそられるんだけど」
バスタオルが口から外される。
「んああっ……っ」
「く……っ」
我慢の限界まで行きついた及川さんの身体がびくんっと震えた。
「あああああっんんっっ……」
ビクビクッと全身に痙攣したような快感が突き抜ける。
荒い息をする及川さんにぎゅっと抱きしめられて、もう一度快感の波がぐるぐる身体を駆け回る。
「ヤバい……ホント、マジで……もう俺、君がいないと生きていけない」
「おおげさ、です」
「ホント……君のカラダ、よすぎて死にそう」
「カラダ目当て……?」
「そういう揚げ足とること言わないで」
ぷっと頬を膨らませた顔がなんだか愛しくて、その頬にちゅっとキスをする。
「……ほら、そういうギャップ萌えなとこがたまんないの!」
ドンッ。バコッ。
ドアを誰かが蹴ったような音がした。
「おい、クソ川っ!てめぇ、鍵しめて何やってんだ、このボゲッ!!!!」
「げっ! 岩ちゃん……」
「てめぇ、おれら締め出して、何様のつもりだぁっ!!!」
「あ、鍵っ!!!」
「おーい、及川~。おまえバスタオルに何時間かかってんだ~?」
「ま、マッキー……もいる……」
がやがやと声がする。きっと2人だけじゃない。
部員全員、このドアが開くのを待っている……
「あの、及川さん、この部室のカギ……」
「あ……、これだけみたい、ハハ」
床に転がった鍵を横目で見ながら、及川さんの顔が真っ青になっていく。
可愛い。
ギャップ萌え……
「私も、です……]