第15章 番外編2 我儘な彼氏
砂浜に這わされ、腰だけを高くあげた格好でゆすられる。
「ね、君のナカにあるのって、何?」
「……とお、るの……」
「俺の、何?」
「………っ」
「ほら、答えて」
「あ! やっ、おっきい……!」
ずんと突かれて、たまらず腰を動かしてしまう。
「うわ……きっつ……喰いちぎられそう……」
「あぁ、あ、あんっ……」
絡んだ脚と、及川さんの息づかい。
突き入れられるたびに、じゅるじゅると淫猥な音がする。
また……もう、イっちゃう……
追い詰めるように私の乳首やクリトリスに触れまくる指の愛撫に、電気が走ったように全身が痺れた。
「ああ、も、い、……いく、……イっちゃうぅ…ああっ!」
「ダメっ、そんな締めないでっ……」
及川さんの切羽詰まったような吐息の後、お尻に熱い液体が何度も降りかかってきた。
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らっきょ君の海の家に戻ると、みんな揃ってかき氷をほおばっていた。
「このクソ及川、ったくどこ行ってたんだよ。探したんだぞ。いきなりいなくなるから」
「ごめんごめん、ちょっとね」
「バッカ、だから言ったじゃん。絶対ろくでもないことしてんだからほっとけって」
「ちょっとマッキー、変な想像しないでくれる? 健全に泳いでただけだから、俺たち。ね?」
いきなり同意を求められて、とりあえずコクリとうなずいておく。
でもはじめちゃんは、私の態度に敏感に反応した。
「なんだ、結局泳いだのか」
「……うん、まあ……」
「Tシャツ着たままで?」
「……うん」
「おい岩泉、あんまツッコむなって」
黙々と宇治金時を食べていた松川さんの一言に、色事に疎いはじめちゃんも何かを悟ったらしい。
ちっ……と舌うちして黙る。
「ちょっと~金田一、俺たちにもかき氷……っておまえ、なに鼻につめてんの? もしかして鼻血?」
「……なんでもないっす」
「もしかして水着の女の子ばっか見てたらムラムラきちゃった?」
「あ、……いえ、あの、その……」
赤い顔して視線を逸らす金田一君と瞬間、目があった。
すっとそらされた視線に、ふとさっきの人影を思い出した。
もしかして……!?
(終)