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【R18】【ハイキュー!!】 ドSな彼氏

第11章 及川さんに愛されて……



びくっとして見上げると、及川さんがじっと私を見つめてた。

「な、何もなかっ……」

「何もないのに書いてくる岩ちゃんじゃないし。何されたの?」

「……ちょっとだけ、触られた、だけ……本当に。私、いやって顔叩いちゃったし……」

「ホント、ごめん……」

「本当に、心配するようなことはなかったから……」

「あ~、岩ちゃんのことぶん殴りたい……」

「だめ、です……」

「わかってる……」

及川さんは、わかってる。

自分の態度がはじめちゃんを誘発したってこと。

及川さんは、絶対はじめちゃんのこと悪くいわない。

こういうことがあっても。

やっぱり、はじめちゃんが親友だから。

「キスも、……された?」

即座に首を振る。

「よかった……いや、よくないけど……、嫌な想いさせて、本当にごめん」

「もういいですから」

なにをどうされたのか。自分が何に感じてしまったのか。

私の記憶にはある。覚えてる。

でも、絶対に言わない。死ぬまで、言わない。

「ごめん」

おでこにゆっくりとキスされる。

「ごめん」

「大丈夫だか、ら……」

ちゅっ。今度は頬に。

「ごめん」

ちゅっ。鼻の頭に。

「こんなに泣かせて、ごめん……」

唇に小さなキス。

「ねえ、岩ちゃんに触られたの、どこ……?」

「……胸、だけ」

「本当に?」

小鳥がついばむように、何度も小さくキスされる。

「………本当」

じんわりと、心も体も温かくなってくる。

「君は、ウソがヘタだよね……でも、俺はそんな君が好きだよ」






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