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【R18】【ハイキュー!!】 ドSな彼氏

第7章 甘い声にたぶらかされて……



及川さんから電話があったのは、その日の夜だった。

『今、大丈夫?』

「大丈夫です。今日から合宿なんですよね?」

『何で知ってるの……って、岩ちゃんか』

「あ、え。はい、まあ……今朝はじめちゃんと偶然会って」

『次に岩ちゃんと喋ったら別れるって言ったのに』

「……そう言われても」

『俺が本気じゃないと思ってる?』

「……」

『俺はいつだって本気だよ……』

「……そう、言われても」

『まあ、今回だけは初回特別ってことで、許してあげるよ……一つお願い聴いてくれれば』

「お願いって、なんですか?」

『絶対聴いてくれる?』

「私にできることなら……」

『絶対聴いてくれるって約束してくれなきゃ言わない』

「ヘンなことじゃないですよね?」

『簡単なことだよ、すごく。君がよくやってること』

よくやってること?

本を読む? 朗読? 歌わないけど、歌、とか……?

「わかりました」

『よし。じゃあ今から俺とセックスして』

「え……今からって……? 先輩、合宿中なんですよね? 来いってことですか?」

電話越しに明るい笑い声が聞こえてくる。

『うわっ天然。可愛い~い。でも残念、違うよ。今ここで』

「ここで……?」

『そう、今ここで。電話で』

「え……?」

言われたことを想像して、顔がかっと熱くなる。

「電話でって……や、やです、そんなのっ!」

『なんでいやなの?』

「だってそれ……」

一人エッチ……自慰じゃないの……?

『絶対聴くって約束してくれたじゃん』

「そ、それはそうだけど……っ」

まさか、一人でして声聴かせるなんて……

『会えなくて寂しいの! 周り男ばっかだし』

それは男子バレー部だから、当然だし……

『岩ちゃんとか、マッキーとか、背が高いムサいのばっかだし』

口をとがらせて文句言ってる姿が目に浮かぶ。

『ねぇ、だからさ……君の甘い声、聴かせてよ』

及川さんは、ずるい。

どうすれば私が言うとおりになってしまうか、よく知ってる。

そんな甘いカッコイイ声で言われたら……

『あと3泊もあるんだよ、会えないんだからせめて声で君のこと、抱かせて』




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