第7章 甘い声にたぶらかされて……
及川さん、私を煽ってる。
それは、わかってるのに……
『3日も離れてて、君だって早く俺にアンアン言わされたいくせに……』
拒めない。
触れてほしい。
とろけるような愛撫を思い出すと、すぐに息苦しいくらい熱くなってしまう。
一度覚えてしまうと、いつでも欲しくなってしまう。
たとえ、電話越しでも……
『俺の手の感触、憶えてるよね』
忘れたくても、忘れられない。
首筋をつーっとなぞる指。
腰をくすぐる手のひら。
そして、私のいちばん弱いヒミツの部分を弄る……指。
『まずは胸、自分で触ってみて』
いたずらっ子のような声。
私はドキドキしてるけど、きっと及川さんは違う。
もっと軽い気持ちで、遊ぶみたいに……私の心を揺さぶる。
自分の部屋のベッドに座った。
壁にもたれかかって、パジャマのボタンを外す。
イケナイことをしているみたいで、なぜか手が震える。
そっと内側に手を入れて、片方の乳房にそっと触れてみる。
ゆっくり円を描くみたいに、胸の飾りを擦ると
、
「ぁ、ん……」
乳首がピリッとして、それだけでカラダがゾクッとする。
『いつも俺がするみたいに、ちゃんと両方弄って』
スマホを肩と頬の間に挟んで、もう片方の手を乳房に持ってくる。
及川先輩は、いつも後ろから私を抱きしめる。
そのまま大きな手でたっぷりと胸を揉み、それから乳首を……
「ん……ぁっ……」
『乳首、硬くなってきた?』
「……なってきた」
『気持ちいい?』
「い、…いで、す……」
『俺が舐めてると思ってもっと感じて』
先輩は、いつも乳首をじっくり舐めて、舌でコロコロところがしてくれる。
『もうアソコ、ぐっしょりになってるでしょ』
「……っ」
『ごまかしてもだめだよ。君のカラダのことなら何でも知ってるから、俺』
及川さん、なんでわかるの。
私のアソコ、「俺とセックスして」の一言で、もう燃えはじめてた。
でも、そんなこと恥ずかしすぎて、正直に言えない。
「別に、まだ、なってません……」
本当はもう、アソコに蜜が溜まってて……トロトロと、 中から溢れ出てきてるのがわかる……
『嘘つき。濡れまくってるくせに。君は感じやすいから……ねぇ、触ってみて、アソコ』