第6章 嫉妬に愛撫されて……
頭の後ろで縛られる感触。
手で眼のあたりを触ると、厚手の布に覆われてる。
なに、これ……!?
瞬きしても、見えない。
目隠しされてる……。
「やだ先輩、これ取って!」
「やだね。お仕置き」
「なんの……」
「岩ちゃんに触られてたおしおき。君が俺のモノだってもう一度教えてあげようと思って」
顔全体に香ってくる及川さんの匂い。
この目隠し……もしかしてあのジャージ?
「先輩やめて……ここ、図書館なのに」
「大丈夫、鍵閉めたし」
そういう問題じゃ……
「ダメ、とって、怖い……っ!」
「怖いのなんて、気持ちよくなれば忘れるよ」
後ろから抱きしめられたまま、首筋に吸いつかれる。
「やっ……んっ……っ」
生温かい感触。
首をつたって、耳元へと移動していく。
先輩の匂いがする……
後ろにいるのは及川先輩。
頭ではわかってるけど……
くちゅっ。
耳の中を濡れた舌で弄られて、思わず吐息が漏れる。
「……んっ……ぁ」
くたりと先輩の方に頭を預けたとき……
ビリッ。
ブラウスが力任せに左右に引っ張られた。
「きゃぁっ……」
ブチッ。
ボタンが弾けて、ブラウスが剥ぎ取られる。
パチン。
ホックを簡単に外されたブラが、腕から脱げ落ちる。
「やッ、ヤダ、こんなとこでっ……」
先輩、何をイライラしてるんだろう。
いつもと違う。
意地悪しても、いつもは優しく触ってくれる先輩なのに。
露わになった胸を手で隠すと、今度は腰を掴まれた。
「本当に、やだっ、やめてっ……」
スカートを脱がされそうになって、手で掴む。
「手、邪魔だよ」
有無を言わせない強い口調。
「……やぁ……」
荒々しくスカートもショーツも引きずり降ろされる。
「あっ…ゃぁ……」
私、いま全裸……こんなとこで……!