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【R18】【ハイキュー!!】 ドSな彼氏

第6章 嫉妬に愛撫されて……



「ちょっと岩ちゃんに対して無防備すぎじゃない?」

「無防備って……はじめちゃんはただの幼馴染だし」

「向こうはそう思ってないみたいだったけど」

「誤解です、そんなの」

「てか、暗に好きって言われたようなもんだよね、あれ」

「違います」

「さあね、どうだか……」

及川さん、不機嫌そう。

珍しい。

「岩ちゃんみたいな真面目なタイプって、結構面倒くさいと思うけど……」

「どういう意味ですか、それ」

「いつまでも、君と俺の間に入ってこようとするってこと」

それって、つまり……

思わず笑ってしまう。

「それはないですよ、絶対。はじめちゃんにとって私、妹みたいなもんだから、いろいろうるさく言いたくなるんだと思います」

小さい頃から知ってる間柄では、恋愛感情なんて生まれてこない……と思うけど……。

「妹、ねぇ……そういうのが一番面倒くさいんだよね……ま、俺は別にどっちでもいいけど」

そっけない態度。

どうでもいいような。

「どっちでもいいって、それって……」

「別に君が岩ちゃんを選ぶなら、それでもいいってこと」

突き放したような言い方に、ちょっとカチンときた。

「……先輩がいるのに、はじめちゃんを選ぶなんてあるわけないじゃないですか」

大体、私、はじめちゃんのことそういう意味で意識したことないし。

ホント、幼馴染なだけだし。

眉間に皺がよった自分の顔。

きっとブサイクに映ってる。

でも変に勘ぐる及川さんへのイラつきを抑えることができない。

「先輩と、はじめちゃん……君ってホント、俺のこと名前で呼んでくれないよね」

でも、及川先輩もそれは同じみたいだった。

口をとがらせて、同じように眉間に皺を寄せてる。

「本当は、岩ちゃんにもこんなふうに抱かれたいなんて思ってるとか……?」

いきなり腕を引っ張られる。

「……っ!」

背後から胸に抱き寄せられる。

「…ちょっ……先輩……?」

ずるずると、羽交い絞めにされたまま、後ろ向きに引きずられる。

カチン。

鍵が閉まる音。

図書室のドアの鍵だ。

「先輩?」

シンとした図書室。

「及川さん? 何で鍵なんて……」

シュルっと布が擦れる音がした。

ぱっと眼の前が白くなり、そして暗くなる。

「……っ! 先輩、なに?」




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