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【R18】【ハイキュー!!】 ドSな彼氏

第6章 嫉妬に愛撫されて……



突然参入してきた声。

「及川さん……」

いつから……?

ドアに寄りかかり、腕を組んでこっちを眺めている。

ちょっと面白そうに。

でも、ちょっと不機嫌そうに。

「ごめん、もしかして邪魔しちゃった?」

「ち、違いますッ、はじめちゃんは……」

「君のことが好き、なんだよね?」

「ばっか違ぇよ!」

「隠さなくていいよ~、ずっと聞いてたし」

「盗み聴きかよ、てめぇ」

「別に聞きたかったわけじゃないし。俺がいるの気づかないで喋ってたの岩ちゃんじゃん」

「いるなら声かけろよ。じゃなきゃ盗み聴きだろうが!」

「はじめちゃん、もういいから」

2人の会話がなんとなく熱くなってきてる気がして、怖い。

こういう話、してほしくない。

「はじめちゃんは、私の事気にしてくれただけで……」

「てめぇがこいつに本気かどうか怪しいから気になってたんだよっ」

「何それ、なんか岩ちゃん彼女のお兄ちゃんみたい」

及川先輩は、うざったそうに肩を竦めた。

「本気、本気。俺はいつだって本気だよ」

「その言い方が嘘くせぇんだよっ」

はじめちゃんが真剣に怒ってる。

「はじめちゃん、ほんと、もういいってば」

「よくねぇよっ!!」

はじめちゃんが私の肩をきつく抱き寄せた。

「こいつは、てめぇが遊んでいいような女じぇねぇんだよっ」

「なにその言い方、岩ちゃんこの子の何? 親?」

「うるせえっ」

「あ、やっぱり……」

何かに気がついたように、及川さんが面白そうに眼を瞠る。

「うるせえって言ってんだろ、クソ及川っ」

「ホント岩ちゃん、悪口ワンパターンだよね」

ハハハと、軽快に笑いながらも、及川さんの顔が鋭くなる。

なんか、怖い……。

「てか、あげないけどね。彼女は、俺のだから」

及川さんがずいっと間に入ってくる。

試合の時見せるような真剣な横顔。

はじめちゃんも及川さんがふざけてないことが分かったのだろう。

「別に「くれ」なんて言ってねぇだろうが」

すんなり私から離れてくれた。

「欲しそうにしてたくせに」

「てめぇが本気なら、別に俺はどうでもいい」

じゃぁな、と借りた本を持って出ていく。

後姿をぼっと見てると、ぐいっと手で顎を取られた。

端正な顔が目の前にある。

メガネの奥で眼を瞬かせると、すっとメガネを外された。


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