第5章 3人のカウンセリング
どうしてあんな風にお母様は変わってしまったのですの?
私は、あの男の子が好きですの
でも、お母様はあの子を嫌う
お母様は言ってらしたわ
『貴方とアイツは格が違うの!少しは覚えて頂戴』って、別に私の勝手だと思いません事?
この発端は私が屋敷から逃げ出した時の事
初めて屋敷から抜けたから
道など分からなくて、泣いてしまって
その時に彼に会いました
『うう…道に迷ってしまいましたわ
これからどうすれば良いのよ(泣)』
『ねえ、君?迷子?』
『迷子じゃ、ありませんわ!』
『へへ、その顔じゃ迷子だな(笑)良いぜ、案内してやるよ』
この時初めて男の人と手を繋ぎましたわ
とても新鮮で楽しかった…
でも、それを見ていたお母様が
彼を連れてきて処刑をしてしまった
私は、泣き崩れた
『お母様止めて下さい!(泣)彼には何も罪はありませんわ!』
グシャグシャと言う気持ち悪い音
それからは私を居ない存在として扱って居た
お姉様もクスクスと笑いお母様も笑う
とても耐えられなかった…
だから私は、逃げ出した
こんなのを二度と見たくなかったから
だから、女は嫌い…
最初は小平さんもそうだと思った
でも、違った…ちゃんと私の事を受け入れてくれてる
だから、小平さんだけは殺され欲しくは無かった