第7章 泥棒と刀剣解放

新「どっちが悪者かわかんねーよ！！」
日紫鬼「私の全部返しなさい！」

泥棒1「こんなガラクタっ、言われるまでもないわ！抜けない刀なんか売れっか！」

妖艶『なっ、ガラクタだと！？』

ヤケクソにポイッと投げられた刀を慌ててキャッチする日紫鬼

日紫鬼「ぶなっ;……あのなっ、コイツは私以外は…契約者以外は抜けないんだよ！」
泥棒1「な、何言ってんだよ」

日紫鬼は見せつけるように、ホラっと刀を抜いた

泥棒2「ば、バカな！さっきは確かに;」
泥棒1「ひぃぃ;」
新「ひ、人斬りはダメですよ！日紫鬼さん！」
日紫鬼「ばーか！誰が斬るつったよ！」

泥棒1・2・新『ほっ…』

日紫鬼「私じゃなく、こいつが直接懲らしめるけどな」

泥棒1・2『はぁ？』

日紫鬼「…‘‘刀剣解放”」

グニャリと刀が水の塊のように溶け、段々と人の形になっていく。それを目の前で見ている新八と泥棒は驚きのあまり、空いた口がふさがらない

妖艶「ふぅ…人になったのは久しぶりだ。さて、ヌシら…よくも我をガラクタ扱いをしてくれたな…あいにく今日は誰かさんが我を忘れてでしまったのでな、とても腹の虫が悪い」

日紫鬼「…は、反省してます;」

妖艶「さぁー…歯を食いしばれ……優しくはしてやれんからなっ！！」
泥棒達『ぎ、ぎゃぁああああああああああ！！』