第5章 勘九郎組
日紫鬼はそのまま大きな居間に案内された。
下っ端の人達は勘九郎の『さがれ』の一言を素直に聞き、静かに襖障子を閉めた
勘「さぁ、座りなさい」
日紫鬼「はい、失礼します」
座椅子に座ると勘九郎と日紫鬼は大きな机を挟んで向かい同士になった
日紫鬼「改めて、日紫鬼と申します。単刀直入に言いますがここの裏庭で行方不明者達の首が…見つかったらしいですね」
勘「……」
日紫鬼「猫の毛があったと…」
勘「…あんた、確か妖屋って言ったかい?どいうものなんだい」
日紫鬼「…妖怪」
勘「妖怪?」
日紫鬼「妖怪などを専門としております。呪物の受け取りも」
勘「なるほど…するってーと、その妖屋さんが来たということはこの一連は妖怪のせいだと?」
日紫鬼「はい」
勘「……」
日紫鬼「信じられないって感じですね。証拠になるかわからないですが…」