第3章 朝のはじまり
日紫鬼「ほぉ…それで?」
沖「次々人が消えるってんで、怖くなって一昨日総勢で警察に青い顔してきやした。そして昨日、行方不明者が全員見つかったんでさァ」
日紫鬼「よかったじゃん」
沖「ただ、見つかるなら問題はねぇーんですがね…見つかったのは組の敷地内、裏庭の竹やら林が沢山生えてる場所なんでィ。行方不明者は全員死亡…頭だけを残してね」
日紫鬼は生唾をゴクリと飲み込んだ。それと同時に体が前のめりになった
日紫鬼「…それで?」
沖「遺体の周りにはたくさんの猫の毛が」
日紫鬼「猫の毛?」
沖田はポケットから小さな透明な袋を渡した。中に入っていたのは20本くらいの黒い毛