第2章 マネージャー?
「おはよー」
「おはよう・・・って名前!めっちゃ目ェ腫れてるけど大丈夫!?」
「あぁ、うん。平気。ごめんね」
「いや、いいけど・・・やばいよ、それ。冷やした方がいいんじゃない?」
翌日、私は目を真っ赤に腫れさせて登校した。
昨日は帰ってから一晩中泣いて、朝起きてからもちょっとだけ泣いた。
正直家から出たくなかったけれど、お母さんに心配をかけないためにもちゃんと学校に行くことにした。
友達は私が告白することを知っていたから、なんとなく察してくれたんだと思う。
心配しながらもいつもと変わらず接してくれる友達に感謝し、私もいつも通りにお喋りして授業を受けて、いつも通りにお昼ご飯を食べていた。
普段喋らないクラスメイトに呼ばれるまでは。
「苗字さーん、なんか先輩が呼んでるよー」
「へ、ええっ!?」
ガタリ、と大きな音を立てて椅子から立ち上がる。
部活をやっていない私に知り合いの先輩なんて、菅原先輩くらいだ。
ということは菅原先輩なのだろうか。
私は友達に許可を貰って、少し髪を整えてから教室を出た―――
ら、なんか美人が立ってた。
(誰!?)