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好きです、菅原先輩

第2章 マネージャー?


「・・・マネージャーやってもいいのかな、私」

自己嫌悪で心が折れそうになって、どうしようもなくて。
誰かに背中を押して貰いたかった。
単純な疑問とか迷いだけじゃなくて、何かの期待もこもった問い掛け。
一体どんな返事が返ってくるんだろう。


「やってもいいも何も、そんなの君の勝手デショ」

その瞬間、何かが弾けたような気がした。
水風船が地面に落ちて割れるような感覚。
胸から熱い物が込み上げてくる。

(私まだ、菅原先輩を諦めたくない・・・)

こんなにも好きなんだと、誇りに思えるくらい好きだから。
恋に恋してるとかじゃなくて、菅原先輩自身が好き。
あの人以外考えられない。

駄目元でもいい。
私、マネージャーになりたい。

「月島くーーー」

「名前!」

突然名前を呼ばれる。
そういえば何か忘れているような・・・

「何やってんのー!もう昼休み終わっちゃうよ!?」

そうだった・・・!
友達を待たせているの、すっかり忘れていた。

「ごめん、月島君と山口君、また今度っ」

急いで自分の席に戻る。
仕方ない、マネージャーの件は一旦保留だ。
急いでお弁当を食べなくては、というところで友達に話しかけられた。

「ねぇ、月島君と何話してたの?」

「え?山口君もいたけど」

「いいなー!あんなイケメンと話せるなんてやるじゃん!」

山口君はスルーなんだ・・・。

確かに月島君は背も高いし、顔なんてすごく綺麗だけど・・・

「私は菅原先輩の方がかっこいいと思うけどなぁ」

私の呟きに友達は一瞬固まって、それからふっと微笑んで言った。

「アンタって本当に菅原先輩のこと好きなのね」

「・・・うん」
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