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【R18】月島蛍は何色の夢をみるか?

第2章 雨とネコとキミ


「あの、ありがとうございます」

「急に、なに?」

「なんかいろいろ助けてくれて」

「別に、君を助けたわけじゃないし」

「きっと、優しい人なんですね」

「……話、聞いてる?」

会話が微妙に噛みあってない。

少し前にマネージャーとして入部した谷地さんみたいだ。

どっか、会話が噛みあわない。

「動物に優しい人って、根が優しい人だから」

「そんなのわからないデショ」

「絶対、そうです」

ピンク色の傘に隠れた顔は見えない。

でも、なぜか彼女が笑んでるんじゃないか……
そんな気がした。

こんな雨の日に、何やってんだか……

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